code.orgの小学校向けカリキュラム

code.orgは、小学校向け、中学校向け、高校向けにComputer Scienceのカリキュラムを開発している。 小学校向けのカリキュラムには、4コースで合計80時間分の授業プランが用意されている。Code Studioと呼ばれるブロックプログラミング環境を使う課題が約6…

code.org

code.orgはコンピュータ科学の教育を広めることを目指すアメリカの非営利団体である。 code.orgは、ビジュアルプログラミング環境を使った教材を開発し、世界中の子供たちが簡単なプログラミングを体験できるようにした。そして、その教材を利用して子供向け…

名は体を表す

イギリスの小中学校でそれまであった教科ICTが教科Computingの置き換えられた経緯の中でブレークスルーと呼ぶべき重要な出来事があった。2011年8月に、Eric Schmidt氏がエジンバラでTV業界向けに講演を行ったが、その中で、 「イギリスの学校でコンピュータ…

Computing at School

Computing at School (CAS) は、コンピュータ科学の教育を推進しComputingを教える教師をサポートすることを目的にするイギリスの非営利団体である。CASは2008年に Microsoft Research Cambridge の4人の活動から始まった(現在は 2万人以上のメンバーがい…

Switched on Computing (3)

Switched on Computing は、プログラミングや創作活動に偏ることなく、デジタルリテラシーを身に着けるための学習活動も充実した内容になっている。KS1とKS2の6年間で以下の内容を扱う。 電子メールの読み書き お絵かきソフトを使った作品づくり 写真の撮影…

Switched on Computing (2)

Switched on Computingの内容を見ていくと、プログラミングおよびデバッグは全体の約3分の1を占めていて、その他にデジタルリテラシーに関する内容が含まれることがわかった。 プログラミングに関する単元がどのように設計されているかに注目してみると、 …

Switched on Computing (1)

Switched on Computingは、イギリスEnglandの小学校の約4分の1、6000校以上で使われているとされる教師向けの手引書で、授業をどのように作ればよいかを手取り足取り丁寧に説明したものである。生徒用の教科書は用意されない。 イギリスの小学校も日本と同…

イギリスの教科Computing

小学校のコンピュータ教育が最も進んでいる国の一つがイギリスである。イギリスでも1995年までは独立した教科としてコンピュータ教育を行っていたわけではなかった。また、他の国と同じように、ICTリテラシに重点を置いた指導を行っていた。2010年頃から、コ…

子供にScratchを使わせてみてわかったこと

半年くらい前から11才の息子にScratchでプログラムを自由に作らせる試みを行っている。自分が昔そうだったようにゲームを作ることに興味があるようだ。私は試しに数か月の間、何も指示を与えることなく、勉強の合間の時間に自由に作品を作らせてみた。 Scrat…

そもそも何故プログラミング教育か

プログラミング教育必修化への流れは、安倍内閣の人材育成のための政策の一つで、その流れは2013年には始まっていたことがわかった。では、プログラミング教育は、義務教育の中でどのように位置づけられるのだろうか。 義務教育での学習内容は、誤解を恐れず…

学習指導要領案の公表まで

学習指導要領案ができるまでの経緯を知りたいと思い、内閣府や文部科学省のウェブサイトで過去の会議の資料を調べてみた。 第2次安倍内閣は2013年6月に「世界最先端IT国家創造宣言」を閣議決定する。その中で、人材育成のためのさまざまな政策の一つとして、…

小学校学習指導要領案の中のプログラミングの扱い

小学校学習指導要領案には、いわゆるプログラミング教育に関する記述があるが、よく見ていくといくつかのことがわかる。まず、いわゆるプログラミング教育は、 「プログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考…

このブログをはじめた理由

ひと言でいえば、時々ブログの記事の形で自分の考えを文字にすることで、日ごろあれこれ思いをめぐらせている頭を整理するため。7月に吉祥寺白熱教室で話す予定の「日本の小学校のプログラミング教育必修化を考える」についての準備という意味もある。今まで…