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Switched on Computing (1)

Switched on Computingは、イギリスEnglandの小学校の約4分の1、6000校以上で使われているとされる教師向けの手引書で、授業をどのように作ればよいかを手取り足取り丁寧に説明したものである。生徒用の教科書は用意されない。

イギリスの小学校も日本と同じく学級担任制で、すべての学級担任の教員がComputingの授業を行う。コンピュータが得意な教員ばかりではないので、授業の作り方を手取り足取り丁寧に説明した虎の巻を用意することは、教師にとっては安心して授業を進められるし、多くの学校で一定水準以上の品質の授業を実現するのに役立つと思われる。

Switched on Computingは、各学年6つの単元で構成されていて、いずれの単元も以下の要素のどれかにねらいを置いている。そして、この6つの要素がバランスよく取り入れられている。

  • プログラミング
  • 計算論的思考(コンピュテーショナルシンキング)
  • 創造性
  • コンピュータネットワーク
  • 生産性
  • コミュニケーション・コラボレーション

各単元は6つのステップに分けられており、各ステップで何を行って何を達成するかが明確になっている。だいたい1時間で1ステップ進めていけばよい。単元によっては、60秒のビデオが用意されていて、授業の中で生徒に見せることができる。その他には、教師が授業内容をより深く理解するための参考資料、授業内容を発展させるアイデア、インターネットにアクセスする場合には安全面に関するアドバイス、学習成果を評価するための観点や基準、言葉の発達の遅い子供に対する対応策やアドバイスなどが含まれる。

このように、Switched on Computing には、具体的な指導内容や細かいアドバイスが書かれているので、多くの教室で実際に行われる授業の内容を知ることができる。したがって、日本で行われているプログラミング教育と比較したり、今後のカリキュラムを考える上でとても参考になる資料だと思う。