そもそも何故プログラミング教育か

プログラミング教育必修化への流れは、安倍内閣の人材育成のための政策の一つで、その流れは2013年には始まっていたことがわかった。では、プログラミング教育は、義務教育の中でどのように位置づけられるのだろうか。

義務教育での学習内容は、誤解を恐れずに言えば、職業に関係なく人間として生きていくために必要な能力・教養を身に着けるための教育と、職業につく準備としての教育にわけることができる。これまでの経緯を見る限り、プログラミング教育は、明らかに後者として位置づけられていることがわかる。

次に疑問に思うことは、今の日本の社会あるいは産業がIT教育について義務教育に求めているものは、今所々で行われている小学生向けのプログラミング教育なのだろうか?小学生のうちにScratchでゲームを動かすことが日本の産業のためになるのだろうか?

プログラミング教育は、生徒にプログラミングを体験させて、論理的な思考力や創造性を伸ばすことを目指すものだとされる。論理的な思考力や創造性とは何を指すのだろうか?また、それ以外のことはやらなくてよいのだろうか?それらの点についてこれからもう少し考えてみたい。